薬局には、「保険調剤薬局」と、「一般薬店」とがあります。
1、保険調剤薬局
「保険調剤薬局」は、お医者さんが書いた「処方箋」を持って買いに行く薬店です。
病院には、病院内で薬を処方する院内処方の病院と、処方箋を持って、病院外の薬局で処方してもらう院外処方の病院とがあります。
院外処方の病院の場合には、この「保険調剤薬局」で薬を出してもらうことになります。
「保険調剤薬局」では、「ジェネリック薬品」も、たくさん置いてあります。
「ジェネリック薬品」とは、新薬の特許期間が過ぎたことで、他の会社が同じ有効成分で、出した薬です。
厚生労働省の承認を得た薬ですが、開発費用がかからなかった分安く販売されています。
「保険調剤薬局」に行く場合は、処方箋のほかにも、保険証も持って行きます。
保険証なしでも薬はもらうことができますが、病院にかかったときと同じように、保険証がないと支払う額が高額になります。
薬を渡すときに、薬剤師は、薬の飲み方、使用上の注意、副作用などについて説明します。
わからないときがあれば、何でも聞いてみましょう!
言葉に不安がある場合は、日本語の分かる人一緒に行くことをお勧めします。
お薬手帳
保険調剤薬局で、薬を出してもらうと「お薬手帳」を発行してくれます。
「お薬手帳」.
既に「お薬手帳」を出してもらっている人は、それを持って行きましょう。
「お薬手帳」は、自分の飲んでいる薬の名前や量を記録できる手帳です。
薬の副作用やアレルギー、今までにかかった病気なども記入できます。
「お薬手帳」はどうしても持って行かなければならないというものではありません。
しかし、「お薬手帳」を出すと、薬剤師は薬の重複や飲み合わせに問題がないか判断してくれます。
1冊で、全国の保険調剤薬局で、共通して使用できます。
お薬手帳が複数ある場合は、薬局で一冊にまとめてもらえます。
処方箋には有効期間がある!
処方せんには、法律で有効期限が定められています。
保険調剤薬局で薬を受け取れるのは、病院で処方箋をもらった日も含めて4日だけです。
4日を過ぎてしまうと、また病院で診察を受けなければなりません。
処方箋は、日本全国の「保険調剤薬局」「処方せん受付薬局」で利用は可能です。
.
処方せんを受け取ったら、すぐに薬局に行きましょう!
2、一般市販薬局、ドラッグストア
一方、一般市販薬局で販売されている薬は、用量を守って使用している限り、比較的安全とされている薬です。
処方箋がなくても、誰でも購入できます。
風邪薬に頭痛薬、胃腸薬、目薬やかゆみ止め、湿布薬・・・・など、たくさんの薬が市販されています。
昔は薬だけを売っていた小さな薬店がたくさんありましたが、現在薬は、ほとんど「ドラッグストア」で販売されています。
また、大きなスーパーマーケットでも市販薬を置いています。
ドラッグストオアの有名どろこでは、マツモトキヨシがありますよね?
薬どころか、化粧品や日用雑貨、お菓子まで置いてあったりします。
こうした大きなドラッグストアのコーナーには、「保険調剤薬局」を置いているところも、よく見かけます。
同じ効果とされている薬でも・・・
1つの病院に初めてかかる場合、保険による治療で、薬代とは別に初診料として850円(2018年12月現在)かかります。
しかしたとえば風邪で病院にかかり、1週間経っても風邪が治らずに、同じ病院で薬を出してもらった場合には。再診料は220円(同上)になります。
そうした場合には、市販の薬を買うよりも、病院でもらうほうが安く済む場合もあります。
専門家による管理が必要とされる薬は、お医者さんによる処方でしか出してはけないことになっています。
同じ効果の薬でも、市販薬とお医者さんの出す薬とでは、成分が異なっていたり、有効成分の含有量が異なっていたりする場合が多くあります。
病院や病院の処方箋でもらう薬のほうが、市販薬より、はるかに効き方や効き目があります。