日本に技能実習や留学で行くのにいくら費用を支払うのか知りたい

日本へ行きたい技能実習生と留学生の一番知りたいことは、日本に行くのにいくらかかるのか、法律の規定ではその金額が定められているのかということでしょう。
詐欺などの被害にあったり、多額の借金を背負って日本に来る人が少なくないのは現状です。そこで、在ベトナム日本国大使館は2019年1月に次のような情報を発信しました。

日本に行くときに知っておくこと

技能実習で日本に行くのには1万USドルぐらいかかるよ、という話を耳にします。値段が安いとちゃんと行けるのか不安という話も耳にします。ホントでしょうか?答えは「ノー」です。
送出機関が技能実習生になることを希望する人に請求できる手数料は決まっています。

 

MOLISAの通知により

3,600USドル以下(3年)、事前教育費は、590万ドン以下と定められています。

値段が高いから安心ということはありません。決まりを守らずに高いお金を徴収している会社があります。
3,600USドルの手数料と590万ドンの事前教育費以外にも様々な名目で料金を取ろうとする会社がいます。ビザや健康診断の費用は3,600USドルに含まれている会社もあれば、含まれていない会社もあります。
制服代やセミナー費用などいろいろな名目をつけて3,600USドル以外に多額のお金を強制的に徴収する会社もあります。一方、総額の費用が5,000USドル以下の会社もあります。

あらかじめ全部でいくらかかるのか費用を確認して、不要な費用は支払わないようにしてください。
そして、お金を支払った時は、何の費用をいくら支払ったかの証明となるように領収書をもらってください。残念ながら後日、だまされたと分かった場合でも、支払ったお金を取り戻すための証拠になります。

そして、不要な費用を請求する仲介業者(ブローカー)は使わず、直接送出機関に連絡してください。例え親戚や有力者であったとしても、ブローカーを利用し、無駄なお金を払わないようにしましょう。
1か月に4,000万ドン稼げると甘い言葉でだまして、2億ドンもの手数料を払わせようとするブローカーもいます。

技能実習だけでなく留学も同じです。留学であれば、送出機関を利用せずに直接日本の学校と手続きすることもできます。

多額の借金を背負ってしまわないように注意してください。多額の借金を背負ってしまい、人生を壊してしまう人がいます。
日本に行かれる皆様が日本に行ってよかったと全員笑顔で戻ってくることを期待しています。

在ベトナム日本国大使館での「技能実習・留学正しい情報発信セミナー」

2019年1月22日、在ベトナム日本国大使館では「技能実習・留学正しい情報発信セミナー」が開催されました。
セミナーでは,主催者を代表して,梅田大使がベトナムの若者に向けて、訪日が成功するように期待を込めてという注意喚起などの挨拶を行いました。

  1. 不適切なブローカーは利用しない
  2. 高額な手数料は払わない、必ず領収書をもらう
  3. 出稼ぎ留学は行わない

セミナーを知ることで、重要なことを知ろう

まとめ

日本に行く事を決めたら、日本にいる先輩にどれぐらいの費用が掛かったのか注意するところはどこなのか?を自分でも調べて情報を集めましょう。
遊びに行くのではなく、仕事や勉強に行くので日本に来て困らないようにするにも準備を考えて適切な情報を知る事が一番重要です。

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求人情報サイト運営事業 ベトナム人留学生及び日本国内転職者の就職支援、 株式会社ポケットは、日本で学びたい・働きたいと考えているベトナム人を支援する会社です。在日ベトナム人の総数は約26万人(2017年12月末現在)おり在留外国人比率では第3位でありながら、公共機関を始め生活の基盤となる施設や設備においてベトナム語に対応しているところは非常に少ないです。 そうした住みづらく働きづらい環境から来日後に様々な問題に直面する人々が増えていますが、当社は来日してくれたベトナム人が抱える様々な社会問題を解決すべくサービスを始めています。言語・風習・文化など様々な違いがありますが、日本の産業が発展していく上でお互いのことを理解しなければいけません。その助けになれるように社員一丸となって取り組んで参ります。