日本のアルバイトの履歴書に必須な証明写真の使い方マニュアル

日本の履歴書の特徴のひとつは証明写真を添付することです。履歴書の写真は「本人であることを証明する」という意味合いだけではなく、本人の人柄を判断する材料になることもあります。仕事に応募するために、ふさわしい写真はどのように撮影すればいいのかまとめました。

証明写真は第一印象

証明写真は容姿の良し悪しを判断するためのものではなく、どのような写り方をしているかで「社会常識があるか」あるいは「仕事を真剣に取り組む人物か」などを、ある程度判断できることがあります。

極端な例ですが、明らかにスマートフォンなど携帯電話で撮影した画質の悪い写真、友達同士で映っている写真、背景が映り込んでいる写真を使ったとしましょう。「この人は本当に仕事をする気があるのだろうか」と疑問に思われてしまうかもしれません。

こういう写真は証明写真にふさわしくありません。ではどんな写真が印象をよりよく見せることができるのか、見ていくことにしましょう。

フォーマルな服装で

履歴書の証明写真の服装は、できるだけスーツを着用するようにしましょう。男性はネクタイをしたほうがよいでしょう。姿勢も大事です。背筋をしっかり伸ばし、あごを引きます。ほんの少し目を開くように意識すると、印象がよくなります。

男性はヘアスタイルも清潔感があるように整え、ひげもしっかり剃っておくようにしましょう。女性は派手なメイクは必要ありません。髪型も前髪で顔を覆い隠すようなスタイルは避けて、できれば顎のラインを見せるようにするとすっきりとした印象になります。

アクセサリーは必要ありません。胸元が大きくあいていると、印象がよくありません。おすすめは写真屋で撮影してもらうことです。姿勢や表情などを指示してくれるので、印象がよく仕上がります。

正社員として「ぜひとも採用されたい」と思う企業の履歴書には、写真館などでプロの写真家に写真を撮ってもらい、証明写真とすることもおすすめです。プロの写真家は好印象を与える撮影の仕方がよくわかっているからです。

また写真の質が高いので、写真館で撮影したことが企業の担当者にもわかります。写りのきれいな写真を使うことで「この会社で働きたい」という意気込みを伝えることができるのです。

証明写真ボックスでもOK

駅の構内やショッピングモールなど、街中にある証明写真ボックスで撮影しても、もちろん問題はありません。最近は、補正効果があるものも出ているようですが、なるべく自然に写るほうが履歴書の場合は印象がよくなります。

証明写真は「どれだけ写真映えするか」など、容姿がよく見えることが重要なのではありません。社会人として、しっかりと常識があるかどうかを判断する材料にしている、ということを忘れないようにしましょう。

履歴書の写真は、3ヶ月以内に撮影したものを貼るのが原則です。時間が経っていると、面接の際に本人確認が難しくなるためです。もし3ヶ月以内でも、髪型を変えるなどして、極端に見た目が変化したときは再度撮影をしたほうがよいでしょう。

まとめ

証明写真はただ「本人と分かればいい」というだけではありません。その人が社会常識を持っているかどうか、表情や服装などを見て、企業が判断する材料にもなります。第一印象を好ましいものにするためにも、しっかりと準備して写真を撮るようにしましょう。