外国人にもおススメしたい日本の文化「銭湯」とは?

銭湯とは誰でも入浴することができる公共のお風呂です。実は日本人はお風呂が大好きで、日本全国に様々な温泉施設があり、昔から銭湯は人気の場所となっています。特に日本人は、熱いお湯に入るのが好きなんです。銭湯の他にも、天然のお湯が湧き出ることを利用した温泉もあります。ここでは銭湯について紹介しましょう。

銭湯に入るときの注意点

銭湯は、1回数百円程度と比較的安く利用することができますが、その際には入浴の決まりがあります。銭湯とは、他の人と一緒に入るお風呂なので、この決まりを守らないと入浴することはできません。

まず、刺青(タトゥー)がある人は入れません。一部の温泉施設のみ外国人利用客にあわせて刺青(タトゥー)があっても入れますが、大半の銭湯では禁止されています。刺青が入っているのに無断で入浴してしまうと、大きな問題となるので注意しましょう。

また、お酒を飲んでから銭湯に入るのもいけません。飲酒をして酔っぱらった状態で入浴すると、アルコールと熱いお湯が影響してしまい、血流が激しくなり、危険な状態になる可能性があります。

これらのことをしてしまうと、公共の銭湯ではマナー違反になってしまいます。他の人に迷惑をかけたり、不快感を与えたりしないようにしましょう。とはいえ、銭湯は日本の伝統文化なので、せっかく日本に来たのなら、皆で気持良く入浴できるように一度は体験してもいいかも知れません。

銭湯の入り方

銭湯では、入浴の仕方・手順も決まっています。お店の決まりのようなものだと思えば良いでしょう。お金の払い方や、脱衣所の使い方、お風呂場の使い方などに決まりがあるので、入浴の前に知っておく必要があります。

1. 靴を下駄箱に入れる

外履きは下駄箱で保管しておきます。その際に使うカギは、帰るまで自分で保管しておいてください。

2. 使用料を支払う

入店したら、まずはフロントで先に料金を支払ってください。銭湯の使用料は場所によって異なりますが、一般的には500円ぐらいだと思っておくと良いでしょう。また、銭湯のお風呂場には、基本的にシャンプー・ボディソープ・などが用意されてありますが、好みや体質に合わない時は、自分で用意したり、別途購入したりする必要があります。洗顔フォームや髭剃りは用意されていないことが多いので注意しましょう。

3. 脱衣所では、ロッカーを使う

銭湯の脱衣所には、必ずロッカーがついています。財布や携帯電話などの貴重品、着替えはロッカーで管理しましょう。このロッカーのカギにはゴムひもがついているので、手首にかけておくなどして、肌身離さず管理してください。盗難や紛失などの事故を防ぐためです。

ここまでで、カギが2個あります。下足箱のカギはロッカーの中に入れ、ロッカーのカギは手首につけて管理しましょう。また、ロッカーのカギは基本的に濡れても大丈夫なようにゴム製となっているので、手首につけてまま入浴しても問題ありません。

4. 入浴前に身体を洗う

浴槽に入る前には必ずシャワーを使って身体の汚れを落としましょう。銭湯の浴槽はみんなで使うお湯です。入浴前に身体を洗って、きれいな状態で浴槽に浸かることが、銭湯の決まりになっています。

これを守らなくても、他の人は注意しないかもしれませんが、日本人はなかなか他人を注意しない傾向にあり、実際には良く思わないことが多いです。衛生面からも、決まりとしても、入浴前には必ず身体を洗うようにしましょう。

5. 髪の毛を浴槽に入れない

日本の銭湯では、髪の毛を浴槽につけてはいけません。そのため、髪の毛が長い場合には、浴槽に浸からないように束ねて上げてください。髪の毛が浴槽に浸かってしまうと、不潔だとみなされてしまいます。事前に髪の毛を束ねるゴムを用意しておくと良いでしょう。

6. タオルを浴槽に入れない

髪の毛と同じように、銭湯ではタオルも浴槽につけてはいけません。銭湯では、身体を洗う時にタオルを使います。このタオルは、普通のタオルと違って身体を洗ったタオルです。みんなで使う浴槽にこのタオルを入れてしまうと、不潔だとみなされてしまいます。他の人と気持ちよく入浴するためにも、タオルを浴槽に入れないようにしましょう。

銭湯の特徴

銭湯は昔から様々な使い方をされてきました。最近では目にしませんが、歯をみがいたり、服を洗ったり、髪の毛を染める人などがいました。今ではルール違反なので、絶対にやらないようにしましょう。また日本の銭湯のお湯の温度は、比較的高めです。やけどをしないように気をつけてください。

ぜひおススメしたいのが自動販売機です。銭湯には様々な自動販売機が一緒に置いてあることがほとんどで、そこでは牛乳が売られています。お風呂あがりに飲む牛乳はとてもおいしく、日本の銭湯の風物詩となっているので、ぜひ飲んでみましょう。

まとめ

これまで紹介してきたように、日本の銭湯にはこまかい決まりがたくさんあります。それは、たくさんの人が一緒に気持ちよく入浴するための決まりです。決まりをしっかり守ることで、他の人が気持ちよく入れるだけでなく、自分も気持ちよく入浴することができます。決まりを守って、日本の銭湯を満喫しましょう。