日本のお店や家にお邪魔すると靴を脱いで家の中に入ることがたくさんあります。靴を脱いで入ることは皆さん知っていると思いますが、脱ぎ方にもルールがあることを知っていますか?外国人なら「この人はよく日本のことを知っているなぁ」と褒められます。今回は日本の家の玄関の作法や和室の注意点をまとめました。
靴の脱ぎ方
靴の脱ぎ方でもルールがあります。後ろ向きに靴を脱ぎながら上がるのはマナー違反です。正面から靴を脱ぎっぱなしにして上がり込むのもマナー違反です。中央を少し避けた場所から靴を脱いで上がり、向き直ってからひざまずき、靴の向き直すのが正しい常識です。日本人でもできていない人が多いです。

後ろ向きに脱ぎながら上がる人を見かけるが、これは出迎えた人にお尻を向けることになるので失礼になります。後ろ向きに脱ぎながら上がれば、靴の向きを直す手間は省けるが、日本の常識ではマナー違反です。
また、中腰や立ったままで動作をしないことも大事。必ず膝を折り、お尻を少し横向きにしてから靴の向きを直そう。料亭などで靴を預かる系の人がいる場合は任せたほうがいいです。
座敷や家に上がることが考えられる場合は、靴を脱ぐのに手間取る紐靴やブーツをはいていくのは、やめましょう。モタモタと時間がかかってしまうばかりか、スマートに脱いだり履いたりすることが難しいため気をつけましょう。
また、靴下に穴があいてる人がいたりしますが、恥ずかしいので注意しましょう。靴を脱ぐことが予想される場合にはあまり使いこんだ靴をはかないほうがいいです。かかとがすり残っていたり、中敷きが汚れていたりしない、磨かれた靴をお出かけのときは気にしましょう。
足のにおいが気になる人は、玄関で靴を脱いだあと、さりげなく足用の消臭スプレーをかけたり、消臭効果のある中敷きを使ったりする気配りが必要ですね。
女性ではよくあるのが、夏にサンダルを素足ではいていてそのまま座敷に上がるケースです。素足で人の家や畳の部屋にあがるのは大変失礼になります。ストッキングやソックスを持参して化粧室で事前に履き替えてから、お店やお家に訪問しましょう。
和室ではここに気を付けて
日本は、最近洋室が増えてフローリングの家がたくさん増えましたが、畳の部屋に案内されたときはここに注意しましょう。
和室では、踏んではいけないものが3つある。
[座布団] [敷居] [畳のへり]
日本では、物と物との境界線を大事にする習慣があるため、この作法が生まれたそうです。寺院と神社などで門の下の敷居をまたいで渡るのもこれと同じことです。踏むことと同じようにダメなのが、畳のへりのうえに座ることです。座ることに気がとられて自然と『畳のへり』に無意識に座ってしまいがちだから、気をつけましょう。
まとめ
日本人でも正式な作法を知らない人が増えてきています。だからこそ外国人がこの作法を知っていると驚かれるでしょう。とてもよく勉強していると思われます。日本の作法はまだまだたくさんあります。その作法を学んでみてはいかがでしょうか。