外国人は注意したい日本のゴミの捨て方(燃えるゴミ・燃えないゴミ)

日本では、ゴミの捨て方にこまかい決まりがあります。これを守らないと、ゴミを回収してもらえなかったり、他の住民に怒られてしまったりします。ここでは東京都を例にして、日本の基本的なゴミの捨て方を紹介します。

日本のゴミの種類

可燃ゴミ

魚・野菜などの台所のクズ、紙、衣類、生理用品、たばこの吸殻など

東京都の場合は推奨の半透明ポリ袋(炭酸カルシウム入り)に入れ口元を縛り、臭いが洩れないようにします。ポリバケツで出す場合には、ゴミ回収後に早く引き取る必要があります。

不燃ゴミ

焼却に適さないゴミ。プラスチック類、金属、ガラス、陶磁器、ゴム、皮、刃物、針、電球や蛍光灯など

危険のないものは、中身が識別できる透明度の高い袋に入れて出します。針はびんや缶に入れて蓋をし、電球などは紙に包んで「危険」と書いて下さい。スプレー缶、卓上ガスボンベは爆発の恐れがあるので錐や釘で穴を空けてから出して下さい。

粗大ゴミ

家具、電気製品、自転車など

大きな物の回収は有料で、申し込み制です。電話で清掃事務所に収集を申し込んで下さい。帰国や転居で大量のゴミが出る場合は、早めに連絡しましょう。

ゴミ出しは毎日のように行われますが、曜日によって回収するゴミの種類が違います。住んでいる地域によりますが可燃ごみなら週2回の頻度が多いです。午前中に回収業者が回収してくれますので、早朝もしくは前日の夜に決められた場所にゴミを捨てましょう。

日本では、食べたものや空き缶等のゴミ、要らない服や雑誌など、ちゃんと決まりに従って捨てないといけません。さらに、ゴミ出しの決まりは地域ごとに少しずつ異なります。

自分が住んでいる地域でどのようにゴミ出しをしなくてはならないのか、きちんと調べておきましょう。区役所に住所を登録する際にゴミ出しについて用紙をもらえると思いますので、しっかり確認しましょう。

具体的なゴミの分別の種類

ゴミの分別は主に4種類あります。この分別に沿って、ゴミ出しの仕方も変わるので、どのゴミをどのように扱えばよいかを理解しておきましょう。

・可燃物:食品廃棄物、古着、廃棄物など
・不燃物:プラスチック、発泡スチロール、金属容器、セラミックなど
・リサイクル品:プラスチック/ガラス瓶、金属缶、雑誌、新聞紙、段ボール、ペットボトル
・大型アイテム:テレビ、エアコン、その他の古い家電製品、家具など
(一般に、30×30×30cmを超えるものは「大きなアイテム」とみなされます)

ゴミを捨てるには

ゴミを捨てるには、必ずゴミ袋に入れないといけません。そのため、ゴミ袋を買う必要があります。ゴミ袋は、最寄りのコンビニエンスストアまたはスーパーマーケットで見つけることができます。ただし、ゴミ袋の種類はなんでもいいわけではありません。どのゴミ袋を使わなくてはならないのかは、地域ごとに決まっているので注意しましょう。

ゴミ出しの細かいルール

【可燃物】
ゴミ袋に入れる際には、ラーメンの残り汁や水を切ってから入れましょう。生ゴミのにおいが残っていると、回収前にカラスやネズミが寄ってきて、ゴミを散らかしてしまいます。

【不燃物】
不燃物専用のゴミ袋に入れてください。食品残渣がある発泡スチロールフォームのようなものは、ゴミ袋に入れる前にすすぎ洗いしてください。事前に洗っておかないと、においや汚れが残ったままになり、他の住民やゴミ回収業者の迷惑になってしまいます。

【リサイクル】
・ボトル/缶:捨てる前に中身を洗い流す必要があります。
・用紙:用紙は種類ごとに分類し、紐で束ねて出してください。
・PETボトル:ペットボトルゴミ収集ガイドをチェックしてください。

【粗大ごみ(大型のゴミ)】
粗大ごみとは、電気器具及び大型物品などの大型のゴミのことです。電気器具や大型物品は適切に処分しなければなりません。これらを処分するにはいくつかの方法があります。一番簡単な方法は、電化製品を購入した電気店に質問することです。小売店で購入した場合は、そのお店の店員に相談してみましょう。

粗大ごみの回収には、リサイクル料金と配送料がかかります。手数料はモノによって異なり、主に3,000円~9,000円程度です。小売店で購入していない場合は、家電製品回収サービスセンター(03-5296-7200)(8:00~17:00)に電話して回収を依頼する必要があります。

電化製品の「配送料+リサイクル料金」は次のとおりです。
テレビ:¥5,000~¥9,000
冷蔵庫:¥8,000~¥9,000
洗濯機:6,000円~7,000円
コンピュータ:¥3,000~¥4,000
その他のアイテム:ラック・椅子・机などは、区の粗大ごみ受付センターに申し込みが必要

※お金を払わずに、勝手に捨てると犯罪になってしまいます。決まりを守って粗大ごみを処分しましょう。

リサイクルショップへの販売

あなたの家電製品や大型の物品がまだ使用可能である場合(電化製品はあまり古くない場合)には、リサイクルショップが買い取りをしてくれます。買い取りをしてくれるお店は、オンラインで(日本語を中心に)検索すると見つけることができます。リサイクルショップでは、粗大ごみの回収とは異なり、不用品を売ることができるので、有効に活用しましょう。

まとめ

日本のゴミ出しの決まりはとてもこまかいのですが、ちゃんと理解していれば、周りの日本人からの印象が良くなります。しっかりと決まりを覚えましょう。